三つ子の魂百までも

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「三つ子の魂百までも」は、日本古来の言い伝えで、
生後3年までの育児環境が子どものこころの発達に
大きな影響を与えることを言います。

アップリカの育児書(2003年版)に、
日本だけでなく、世界中80カ国で同じような言い伝えのあることが
紹介されていました。

英語圏の米国、英国、オーストラリアでは、
”What is learned in the cradle is carried to the grave.”
(ゆりかごの中で覚えたことは墓場まで持っていく)、
イスラム圏のヨルダンでは、アラビア語で
「非常に幼いときに学んだことは石に刻まれたようなものだ」。
中国では、「三歳看老」(三歳の子どもを見たら老後がわかる)、
韓国には、「三歳までに学んだことは80歳までもち続ける」など、
言語、宗教、文化に関係なく、
3歳までの育児環境の大切さは世界共通の認識のようです。

脳細胞をつなぐ神経ネットワークは、
生後3歳までの間に最も活発に発達し、脳機能の基盤が完成します。
この子どもたちの脳の発達を脅かすのが、乳幼児虐待です。

最も信頼できるはずの自分の親から受ける虐待は、
子どもの脳への大きなトラウマ、傷となって、
生涯背負い続けることになります。

そして虐待を受けて育った子が親になったとき、
自らの子に同じように虐待を加えるという、
虐待の世代間連鎖を引き起こします。

核家族、シングルペアレントが増える現代、
親の育児負担軽減のために、さまざまな育児支援策が行われています。
しかし、育児支援で最も大切なことは「子どもを守る」ということ。
そのことを決して忘れてはならないと思います。
(2011.秋)
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