ごはんとおやつ

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小さな女の子が母親に「これ、おやつ?」と問いかける。
原っぱに寝そべっている母は、
スティックパンを食べながら「ごはん」と答える。
女の子は何度か「これ、おやつ?」と問いかけ、
母からは「ごはん」と、同じ答えが返ってくる。
やがて女の子も母の横に寝そべり、
二人でこのパンをかじる・・・・・・。

これは数年前に流れていたある食品メ−カ−のテレビCMです。
確かにこの商品は栄養面では優れた食品だと思いますが、
食事のもつ意味が全く無視されていると感じました。

そこで、これは重大事と思い、幼稚園児をもつ娘に電話すると、
このCMのことはよく知っており、
返ってきた言葉は「何か変?」「食の細い子をもつ親にとってはいいかもね」。
「食事シーンとしてどう思う?」とさらに聞いてみると、
やっと「ちょっと、変かもね」という言葉が返ってきました。

若い女性に同じ質問をすると、
また「何かおかしいですか?」という返答。

入院中の小学6年生の女の子にも聞いてみました。
「ああ、あのパンのCMか」とよく知っており、
「どう思う?」と尋ねると、少し考えてから
「学校で習うこととは違うけどな」と返ってきました。

食事は、行儀よく座って食べるから食事であり,
「おやつ」とは違います。
大人の女性よりも、子どものほうが
食事マナーを身に着けているとは何とも皮肉です。
コマ−シャルを作る側もですが、
それを見ておかしいと思わない方がもっと深刻な気がします。

いずれ人間の食事はすべて宇宙食となってしまうのでしょうか?
当分の間は食事マナーを大切にしてほしいもだと切に願います。
(2004.冬)
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