自然に親しむ

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夏は、子どもたちにとって最も楽しい季節です。
私の小学生時代を振り返ってみても、
夏休みの生活だけは、今でも鮮明に思い出すことができます。
学校というしばりから開放され、
伸び伸びと自分の意志で毎日を過ごすことができたからでしょう。

私は、尼崎の武庫川のほとりに住んでいました。
毎日、毎日、近所の友達と武庫川に水遊びに出かけたり、
トンボとり、イナゴとり、野球遊びと、
朝早くから日が暮れるまで外で過ごし、真っ黒に日焼けしていました。

ところが現代の子どもたちは、夏休みでも塾やおけいこで、
スケジュールがいっぱいに詰まっているようです。
外で遊ぼうにも手軽な遊び場がないということも重なり、
ゲーム遊びで家の中に閉じこもりがちです。
揚げ句に、陽に当たると皮膚ガンになるとの恐れから、
子どもが日焼け止めクリームを塗って外遊びとは・・・。

かつては、赤ちゃんが風邪をひくから、
クーラーの利いた部屋に寝かさないように、
扇風機の風が直接に当たらないようにと指導したものです。
ですから、赤ちゃんはみな汗疹(あせも)ができていました。
暑さでむずかる子どもを抱いて、屋外に連れ出し、夕涼みをしたり、
熱帯夜には、子どもを車に乗せて六甲山山頂まで登り、
夜半まで涼をとっていたこともあります。

赤ちゃんが自然の中で生活できなくなったときは、人類の終息です。
朝夕の陽射しの柔らかい時間帯には、
ぜひ赤ちゃんを屋外に連れ出してあげてくださいね。

オゾン層の破壊、地球温暖化など、
生活を脅かす変化が私たちの周りで起こっていることは確かです。
それは科学技術文明が自分たちの利便性のみを追及し、
次世代を考えることなく、地下に埋もれていたエネルギーを
無計画に消費してきた報いでもあります。

地球環境とともに、人類を脅かすものが「戦争・テロ」です。
2001年に起きたニューヨークテロ事件、生物テロ、さらにはBSE問題と、
恐ろしい事件がいっぱいです。
感染症の一番の被害者は子どもたち。何とか早く手を打ちたいものです。
(2002.夏)
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