情報社会と子どもたち

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電車に乗ると、多くの人たちが携帯電話を取り出し、
忙しく指先を動かしています。
今や老いも若きもメールは日常的な通信手段になりました。
パソコンでは、ブログが氾濫し、
ツイッターなる新しい情報伝達手段が次々と生まれ、
iPhone、iPadという画期的なモバイル・ツールは
情報社会を一層進化させそうです。

我が家には、週末になると3歳になる孫たちから、
パソコンでのテレビ電話がかかってきます。
無料なので通話時間を気にせずに、
新しく覚えた歌を次々と聞かせてくれます。
久しぶりに会った時には、しばらくの間うつむき加減の
恥ずかしがり屋の孫たちですが、パソコン画面に向かっては
スイッチが入るや否や大声で話しかけてきます。

兵庫県立こども病院と姉妹関係にあるシアトル小児病院を訪問した際、
テレビによる遠隔医療の話し合いをしました。
その折に、テレビカメラを介してなら、
うまくコミュニケーションをとれる自閉症の子どもたちの診療に
活用していると聞かされました。

テレビ、パソコン、携帯電話は、子どもにとって
「百害あって、一利なし」との考えがありますが、
私はもっと、もっとこれらを活用する能力を高めるのが
現代教育ではないかと考えます。
大学入試の能力判定も、丸暗記能力よりも、パソコン持ち込みありで、
情報検索能力を判定する試験の方が、
将来性をみるのにより実践的ではないでしょうか。

あれだけ繊細なゲームソフトを開発する能力をもった
企業があるのですから、メディアを活用した子どもの教育を
もっと本気で考えていただきたいものです。

とは言え、人間同士の真のコミュニケーションには、
直接的な対面が欠かせません。
教育現場や会社・組織では、対面でのコミュニケーションの機会を
できるだけ多くする工夫が一層求められるところです。
(2010.夏)
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