季節性インフルエンザ対策

p6_kisetu_influenza2
冬場は季節性インフルエンザが各地で猛威を振るいます。
抗インフルエンザウイルス薬であるタミフルが頻用されていましたが、
10歳以上の未成年の患者においては、
因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、
転落等の事故に至った例が相次いで報告されました。
そのため、この年代の患者には、合併症、
既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては、
原則として本剤の使用を差し控えるよう厚労省は勧告しています。

せっかくインフルエンザに有効な薬が開発されたのですが、
インフルエンザによる発熱は体の中でウイルスや
細菌の働きをおさえようとする正常な反応であり、
10歳以上の未成年の患者ではインフルエンザ脳症の発生率も低いので、
むやみに治療薬を用いる必要はないとの考えからです。
乳幼児ではインフルエンザへの抵抗力が低く、
死亡例も多いために、本剤の必要性を慎重に検討したうえで、
使用する場合には治療開始後少なくとも
2日間は一人にならないように配慮するように勧告されています。

インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチン療法であり、
本剤の予防使用はワクチン療法に置き換わるものではありません。
安静にして水分を十分に摂り「うつす/うつされる」機会を
なるべく減らすことが何よりも大切です。
熱が高い場合などには適宜、解熱剤を使用しますが、
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬を用いると
重篤な合併症を引き起こす場合がありますので、
解熱剤の使用に当たっては、医師の指導のもとで服用しましょう。
(2008.1)
ページ上部へ