新しい抗インフルエンザウィルス薬が出ました

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数年前、11月の初旬に初雪が降り、
六甲山の紅葉真っ盛りの木々が白い雪に覆われるという
幻想的な風景がみられました。
地球温暖化が叫ばれる中でのこの異変、
エルニーニョの影響だったのでしょうか。
本格的な冬に向かうこの時期、心配されるのはインフルエンザの流行です。

インフルエンザは流行が始まると、
短期間に小児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込みます。
我が国のインフルエンザの学童における罹患数は、
年間50万〜100万人とされ、
このうち、脳炎・脳症となる症例(インフルエンザ脳炎・脳症)は
100〜300人、死亡率は30%前後とされています。
その死亡率と解熱剤との関連が指摘されており,
日本小児科学会では、平成12年11月に、
インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば
アセトアミノフェンが適切であり、
非ステロイド系消炎剤(メフェナム酸やジクロフェナクナトリウム製剤
(商品名ボルタレンなど))の使用は慎重にすべきである旨の
見解を公表しています。

一方、抗インフルエンザウィルス薬として塩酸アマンタジンに加え,
A型およびB型インフルエンザウィルスの増殖に必須の酵素である
ノイラミニダーゼに対する阻害剤であるタミフルが発売されたのは、
乳幼児や老人にとって大きな朗報となっています。

しかし、赤ちゃんをインフルエンザから守るには、
周囲の大人が罹らないようにすることが一番です。
そのためには、流行前に予防接種を受けることです。
これは世界的にも認められている最も有効な予防法です。

インフルエンザは空気中に拡散されたウィルスによって
感染しますから、予防のためには、人込みをできるだけ避けること。
外出時のマスクや帰宅時のうがい、手洗いを、
普通のかぜの予防と併せておすすめします。
(2002.冬)
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