ワクチン接種は誰のため?

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新型インフルエンザの猛威が子どもたちを襲った2009年。
中高生を中心に流行し始め、その後、小学生から幼稚園児へと
次第に低年齢化しました。
基礎疾患のない子どもの死亡例も報告されてはいますが、
通常の季節性インフルエンザとあまり毒性は変わらず、
何とか凌げたようです。

待ちに待ったインフルエンザワクチンが
ようやく手に入るようになり、小中学生への接種も行われましたが、
対象者の選び方については紆余曲折がありました。

予防接種のもつ意義は、自分自身を感染から守ることもありますが、
同時に集団発生を防止するためには、個人の選択に委ねるのではなく、
行政が責任をもって接種することが公衆衛生上大切です。
どうも日本の予防接種に対する厚生労働省の態度には
不可解な点が多くあります。
かつての予防接種禍のしこりがあり、
日本が麻疹輸出国というレッテルを諸外国から貼られても、
率先して予防接種を進めず、個人の責任でという姿勢を崩さず、
ひんしゅくをかっているところです。

十分なワクチンが製造されていない間は、
みんなでシェアしながら無駄の出ないように
大切に使わなければなりません。
できるだけ早くインフルエンザの蔓延を食い止めるには、
小中学生への集団接種が一番です。

日本は「子ども手当て」を支給する
子どもにやさしい政権となりました。
子どもへのワクチン接種も、
政府主導でぜひ無償で行うようにと強く望みます。
それには、予防接種は個人のためだけでなく、
集団のためという国民の意識変革が必要です。
(2009.冬)
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